476 ケン太という男の子?が潮にのって旅をする話?
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- エステルゲスト
道端に開いたまま落ちていた本があったので写真を撮ったのですが、後になってなんという本なのか知りたくなりました。
写真の画質が荒いので正確な文字起こしかどうか自信がないのですが、左右見開き分です。
大きめの文字で書かれており、読み仮名もわりとしっかり打たれています。検索しても出てこなかったのでご存知の方いらしたらよろしくお願いします。
本文以下です。↓六 ふるえる海
ケン太はそれまで、黒潮とよばれる、あたたかい潮にのって旅をしてきました。今は、黒潮が日本列島をはなれて、東へ向かう流れの中にいます。そこは黒潮と親潮がぶつかる場所なのです。親潮は北のほうから流れてくる冷たい海水で、黒潮とはちがった香りをもっています。
「寒くなってきたぞ。でも魚たちはとても元気だ。」
二つの流れがぶつかり合うので、ここには、魚がたくさん集まっていました。
ケン太は、寒さに負けないように、毎日たくさん食べました。
ときおり、とても冷たい水に出会って、ふるえたり、体が動きにくくなったりします。
「これはだめだ。早くあたたかいほうへ行かなければ。」
ケン太は海草をすてて、一生けん命泳ぎました。でも小さなケン太には、流れにさからって泳ぐだけの力はありません。
「もしかして、このまま死んでしまうのだろうか。」
体がしびれてきたケン太は、かすかに死の予感を感じました。食よくはなく、エサをとることもできません。
なんとか助かろうと、むりやり手足を動かしました。だけど、 - 真南ゲスト
小川未明文学賞大賞作品集『ウミガメケン太の冒険』山下勇著(1993年、NTT出版)でしょうか。
ウミガメの子、ケン太が黒潮にのって冒険する話。
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