探求書は,私が小学生のとき,学習研究社の『学習』またはその『読み物特集号』に載った童話です。
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拝啓。
探求書は,私が小学生のとき,学習研究社の『学習』またはその『読み物特集号』に載った童話です。その掲載の可能性のある年度と誌名は
昭和43年(1968年)度 『1年の学習』
昭和44年(1969年)度 『2年の学習』
昭和45年(1970年)度 『3年の学習』
昭和46年(1971年)度 『4年の学習』
昭和47年(1972年)度 『5年の学習』
昭和48年(1973年)度 『6年の学習』 またはこれらの『読み物特集号』です。またこれより5年くらい前の高学年向けの『学習』(年長の親類より入手)に所載されたかとも思われます。
内容は次の通りです
最愛のひとり息子に死に別れた手品師が森の魔女のところへ息子をもう一度よみがえらせる方法がないかを聞きに行く。
魔女はなんでも思いのままの形のしゃぼん玉をふきだせるむくろじの種をくれる。ただしそのむくろじの種を使いきったときに
手品師は死ななければならないと告げる。
手品師はしゃぼん玉で観客の望むいろいろな形のものを作る芸をしながら旅を続ける。だがついにむくろじの種がなくなる時が来て
最後の舞台に立つ。(それからは次のような感じの文章です)
「きょうでわたしの手品も終わりです。みなさんの望むものを作ってみせましょう。」
手品師は最後のむくろじをすりつぶしてしゃぼん液を作り,見物人の希望通りのいろいろなものをふきだしました。
そして,
「さあ,さいごにみなさんにこの世で一番素晴らしいものをおみせしましょう。」
と言い最後のしゃぼん液をつけてふきました。
それは,手品師の男の子の姿で,にこにこ笑いながら空へのぼっていきました。
見物人たちがきづくと手品師の姿がなく,男の子を追って空へまいあがっていく手品師のしゃぼん玉がみえました。わたしは「むくろじ」という聞きなれない植物の名前を見るたびにこの物語を思い出します。
このもの哀しい,ハッピーエンドのようなそうでないような終りが忘れられません。
どうかこの童話の題名,作者名,所載されている書名,発行年および出版社等を,当方まで返信のメールでお教えください。
よろしくお願いします。敬具。
—————2014-6-30日—————-
millefio様よりメールにて受信 スタッフ代理投稿です
- jemimaゲスト
豊島与志雄の「シャボン玉」だと思います。初出は1926年「赤い鳥」です。『夢の卵 豊島与志雄童話作品集』銀貨社 1999年、あるいは「赤い鳥」の復刻版、インターネットの「青空文庫」でもご覧になれると思います。
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