webの記事より:私たちは「日本は先進国である」という概念を、一度捨てねばならないのではないか
日本が男女平等国家だと、思ってる人がいたんだ、ということのほうが驚きだ。進歩はしている。
いまは、女は廊下の端を歩け!と威張り散らす男はいなくなったし(石垣りんの文章にそういうのがあった)、私が20代の頃は、女性会議に、お夕飯作ってからでてきましたのよ、出してくれるいい主人ですわ、という先輩がたに、あの、私は家へ帰ればご飯も風呂もありますよ?
とはとても申し訳なくて言えなかった。
いまの私らの自由は、先人の努力の積み重ねだ。
いまの小学校低学年が40代になる頃には変わるだろうと思う。
あと30年後ね……。
でもそれまでは男女平等?
ヘン!!
てなもんだ。
いつの時代にも女に威張り散らさない、いい男、というのもいたし、そういう相手を捕まえた頭のいい女だっていないわけではない。車椅子の奥さんといそいそ買い物や旅にいく初老の男たちもいる。
でも男女は平等か?
っていったらねぇ……。
それでもガテンやドライバーに少しずつ女は増えている。
いつでも変わるのは現場からで、黙々と、律儀に働く女たちは確実に自分の働く場所を作っている。
一番遅れてるのはサラリーマンの世界だろうな。
高校もいち早く変わり始めているのは工業だと思う。
進学校が一番鈍い。
とにかく大学、という、ものすごく近い将来しか見てないから……。
問題はその先なのに……。
男たちは自分は子どもを生まなくてすむ、から安心して、自分たち用のライフスタイルしか作らない。
そのくせ、少子化は問題だとぬかす。
男はやったことないことは想像できないやつが多いからね。
男も女も全員、社会に出る前に保育園で実習、というのをつければ少しはマシになるかもしれない。
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私たちは「日本は先進国である」という概念を、一度捨てねばならないのではないか
文春オンライン 2019年08月23日05時30分
bunshun.jp/articles/-/13533?page=2