司書便りいただきました
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『天女銭湯』を一年生に読み聞かせしてみました。
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かんこさんのサイトで紹介されてからずっと、この本は読み聞かせに使ってきましたが、今年の1年に読んだら、どんな反応をするんだろうと思い、読んでみることにしました。
表紙を見せたところからすでに
『わー!ヤクルトだ!』
との声があがり、なんだか子ども達がワクワクしている様子が見られました。
(「どんなお話だろう~」という声も聞こえました)
読む前から皆さんノリノリだったんです。
読み始めると、1ページ目から、みんなの目がページの隅々まで集中している様子が伝わってきます。
子ども達は、天女のばあちゃんと一緒に滝にうたれたりするところから笑い声があがりはじめ、ばあちゃんと水の中を泳ぐシーン……。
『わー!』
と歓声があがりました。
子ども達みんな天女のばあちゃんと一緒に泳いでるんだなぁと思いました。
だって、みんな、なんだか気持ちよさそうな顔をしていたので……。
実はこのシーン……、今までは笑い声だったり
『裸だ!』
とかの声が上がるところでした。
人によっては
『なんてページだ!』
といわれたり、目を伏せられたり……。
でも今年の1年は、どのクラスも見ているポイントがそこじゃなかったんです。
読み終わったあと、みなさん余韻に浸っているようですぐに動き出さず、先生に『面白い本だったね!』と、言われて始めて動き出したのでした……。
4月から何度も感じていることですが、今年の1年生の感性には驚きっぱなしです。
読み聞かせの本の適正年令なんて、もうほとんどない時代になったように思います。
むしろ、低学年の方が高学年より深く、正確に味わって受け取ってくれるのです。
どんどん色んな本を読んで、彼らと一緒に新しい世界を広げ、楽しみたいと思います!