司書便り頂きました
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先日、サイトでおすすめして頂いていたので「ブライディさんのシャベル」を、1年から3年に読み聞かせしてみました。
題名を読んで、読み始めようとしたら、1年のクラスから
『シャベルってなに?』
という声がすぐにかかりました。
(あっ、シャベル、知らない……?)
とわかり、中表紙にあった絵を見せて
『これだよ』
というと
『なぁんだ!スコップのことか!』
と言われました。
そのあとのクラスでは
『これがシャベルです』
と説明するところから入ると、みなさんフムフムと頷かれていました。
子ども達の反応で面白かったのは、
最初のページの
『ブライディさんが、海を渡るとき、選んだのはシャベルだったのです』
という一文を読んだときに、男子の一部から
『おおっ!』
といううなり声があがったクラスがあったことです。
また、この本はブライディさんの半生をたどる感じの本なので、いろんな困難やいきいきと暮らす生活が描かれています。
全体を通して、子ども達も私も、その場にいながら、ブライディさんの半生を一緒にたどっている気がしました。
特に後半になると、静かに半生をそばで観ている気になりました。読んでる私も子ども達も……。
特に1年生は、読み終わって本を閉じると、もう一度スイッチが入って現実に戻ってくる感じが深かったです。
読んでる途中で、1年生から
『ホントにシャベルって、便利だね!』との合いの手が入りました。
どのクラスも読み終わると静かに動いて、何人かに
『これは本当にあった話ですか?』
と聞かれました。
こんなしみるような深い物語も聞ける人たちなんですね……今年の一年は……。