ジョン・ル・カレ氏が亡くなった……という報に接して、
ジョン・ル・カレ氏が亡くなった……という報に接して、まだご存命でいらしたことに驚愕!
なんせ私が小学校のときにはもう大家で、スパイ小説の神様だったんだから。
当時はそれが現代文学だったから、フレミングの“007”シリーズもサマセット・モームの“アシェンデン”も(モームは自分がスパイだったらしい。今は金原瑞人氏の新訳が新潮文庫からでてる)読んだけど、私はスパイ小説は好きじゃなかった。
だって、どれもみんな虚しくて哀しいのよ?
凄く上手いけど。
で、そういう意味では小説向きの題材かもしれないけど。
その頃の作家は上手かったなぁ、と思う。
映画でも盛んにスパイものが流行った。いまじゃみんな、名作扱いだ。
1960年代の冷戦時代、スパイものは現実的で本物と紙一重だった。
久しぶりにそういう時代があったなぁ、ということを思い出したけど、またそうなるのかなぁ、と思うと気が重い。
2017年以降の新時代はこれからどうなっていくのか……。