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「アストリッドとラファエル」というフランスミステリー

「アストリッドとラファエル」というフランスミステリーが、とてもいい。
録画しといたのをようやく見始めたのだけど、アストリッドは自閉症で謎解きが大好きで、警察の書類保管庫で働いてる女性である。
この、一度読んだら人名も事件も日付もほぼ忘れず、フランスで起きた事件を熟知している彼女と、熱血漢で人情家の女性警視が手を組んで解決するのだけど、この二人の演技が素晴らしくうまいんですよ。
フランスらしく、とても知的で品が良くて、おなじ知的だけどイギリスのモース警部と比べるとやっぱりあちこちおしゃれだ。
😁
モースだって、舞台はオックスフォードだからそりゃもう美しいんですけどね。

警視をはじめ、まわりの人々がアストリッドを認め、理解し、受け入れ、どう動けばいいのかだんだん飲み込んでいくところ、そうしてまたまわりとうまくいかないことで、純情で真っ直ぐで一本気なアストリッド本人自身もどうしようもなく傷ついているのだ、ということをみんながわかっていくのがみそ。
そうして一番自然にアストリッドとつきあえているのが警視の一人息子、中学生?だというのも。
そうしてこの子もとても演技がうまいんだよね。

最近欧米ものにはハンディキャップを持った登場人物がたくさんでてきます。
もちろん、昔から車椅子の刑事はいたけど、それだけじゃなくて手が肘までしかないねーさん、とか、脳性麻痺の女子大生とか(この人も演技だとしたら凄いとしかいいようがないです)最近の刑事ものにはあちこちにでてきます。
でも自閉症の主人公は、初めてだと思う。

ということを考えても日本の絵本も映画も遅れてるよね。

というわけで、一言もわからないフランス語に耐えつつ(字幕はあるよ)毎晩一本ずつ観ているのでした。