『シェトランド』三昧
連休中は撮りためておいた「シェトランド」三昧をして過ごしました。
一本150分あるので、かなり覚悟がいります。
😁
これはイギリスのアン・クリーブス原作の刑事ものドラマで舞台がシェトランド……。
イギリスとノルウェーの真ん中に位置する群島ですね。
同じ作者の「女警部ヴェラ」はニューキャッスルなので、どっちも、イギリスの西側……。
寒いとこです。
馴染みがないので、しょっちゅうイギリスの地図とにらめっこして、はじめて
45度の右肩上がりのラインで
イングランド本島
オークニー諸島
フェア島
シェトランド諸島
そしてノルウェーに至る、というのがわかりました。
シェトランドからは晴れているとノルウェーが見えるそうですが、なにせ北海なので一旦天候が荒れだすと手がつけられない。
それでも第二次世界大戦中は、そこをノルウェーまでスパイや軍資金や難民や兵士を運ぶシェトランドバス、という組織があったそうで、命知らずたちが大活躍したのだとか。
知らなかったよ。
本、文字、というのは、色や形、匂いはわからない。
百聞は一見にしかず、とはよくいったもので、読んでもよく分からなかったところが、ビジュアルを見るとおぉ、なるほど!
になります。
結婚式のシーンで、教会までみんなで歩いていくときに、親族で一番小さい男の子と女の子がデッキブラシを持って先導する?(こする真似をしながら)のなんて、実際に見ないとなんのこっちゃ、と思う。
悪霊を追い払うのだそうで、そこかしこにキリスト教ではない影が見えるのも楽しいです。
あ、音も、だな。
ここの音楽は、フィドル(バイオリンですね)中心で、スコットランドやアイルランド系です。
コンピューターもあるのに、お祝いの席では誰かが弾いている。
レコードですら、ない、んだなぁ、です。
真夏でも半袖のシャツは着てないが、さすがに夏は、海も青いし、草は緑なんだなぁ、とか。
ただし、あまり丈の高い草はないね。
ほとんど花も咲いてない。
基本、カラフルな色がなくて、服も紺と黒と茶色と緑ばっか。
日本でも旅情ミステリーは大流行でいろいろ作られていますが、地方警察が舞台のものはあまりないように思います。
訪ねていくだけだと、一年の変化はわからないもんね。
主人公のジミー・ペレスはフェア島出身という設定ですが、人口70人!
だと言っている……。
それって何家族いるの?
ほぼ親戚しかいないんとちゃう?
という世界……。
だから高校から家を離れてシェトランドの高校に行っている。
なにかあったら、アバディーンやグラスゴーから応援が来る、遺体解剖も飛行機で空輸……。
原作は600ページの本が全部で8冊、「炎の爪痕」で大団円で完結いたしました。
良かった〜😅
見るのも読むのも大変なので決しておすすめはしませんが、好きな人なら楽しいです。