webの記事より:「黒人俳優」の先駆者シドニー・ポワチエの“知”の演技 後進に道を拓いた紛れもないレジェンドを悼む
これは佳作なので、たぶんどこの映画史にものらないだろうが「いつか見た青い空」という映画にも出てた。
盲目の、親戚にいじめられている白人の女の子と黒人の男との恋物語で、彼はどうしても自分が黒人だということを彼女に言えない、という話だった。
こういう役をやったらポワチエは本当に上手かった。
まだキュークラックスクランが現役だった時代に、知的でハンサムで黒人差別をはねのけていく黒人男性を演じていたのだ。
「夜の大捜査線」
は大傑作である。
北部の刑事、ヴァージル・ティッブスがたまたま南部の故郷から帰る途中、駅で汽車を待っていると近くで起きた殺人事件の犯人にされて、逮捕される話だ。
しかたなく彼はその犯人を探す羽目になるのだが、ロッド・スタイガー演じる相手役の、自分の捜査に自信のない、でも面子上、そうは言えない太っちょの白人の署長がまた上手くて傷のない作品だった。
原作はジョン・ボールの「夜の熱気のなかで」というミステリーで、本の出来もいいです。
日本でも翻訳が4冊出てた。
ジョン・ボールは日本びいきだったらしく、4冊目でティッブスの恋人になる女性は日本人でした。
当時、アメリカの小説にでてくる日本人なんて、庭師くらいだったからへー、と思ったものです。
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「黒人俳優」の先駆者シドニー・ポワチエの“知”の演技 後進に道を拓いた紛れもないレジェンドを悼む
JBpress 2022.1.26(水)
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