お知らせ つぶやき

ユウキくんの本が出ました!

ユウキくんの本が出ました!
トランスジェンダーの小学生がどんなふうに感じ、なにで苦しむのか、を書いてくれた本です。
たとえば大人やマスコミからの、間違った情報……。
ゲイだのオカマだの、と、そういう人は世の中では笑われる存在なのだと、当時のテレビは(と言っても20年も経ってませんから、ある意味、ついこのあいだ、です)子どもたちにいってしまっていたんだなぁ、としみじみ思いました。
だったら自分はそうなりたくない、と思うのは当然です。
図書館にちゃんとした本、並べておくこと、大事!
たとえ怖くて手が出せなくても(自分がそういう人だと思われるのがつらいから)並んでるだけで図書館はその子の味方だよ、というサインを掲げることができ、支えることができる……。
たとえ読まれなくても、です。
また、まだ成長期でいろんなことが確定してないので、本人もよくわからないところでよくわからないなにかと戦わなきゃならないのだ、ということも。
自分でもわかってないのだから、説明しろ、と言われてもそりゃ無理ですよね。
ユウキくんが、自分がトランスだと確信できたのは本でそういう言葉を知ったからで、そのときはすでに16歳で寄宿の高校の女子寮にいたそうです。

読んでくれた学校司書にはみんな、思い当たる子が何人もいた!
と言われました。
あれはもしかしてそういうことだったのか!?
と……。
小学生は一番大変なのだと思います。まだ言語を持っていないので、自分で考えることや認識することが難しいのですから。
こちらに知識があれば、彼らの問題解決まではいかなくても、かなり楽にすることができる……。
無駄に苦しませなくてすみます。
ユウキくんは、いま、小学校でひそかに苦しんでる子たちを助けたい、とこの本を書いてくれました。
なので、この本、買って棚に並べておいて!
もしかして、貸し出しのチェックを通さないでこっそり無くなって、こっそり返ってくるかもしれません。
でもそれを騒ぎ立てないで。

学校の先生、司書のかた、幼保のかた、学童や放課後デイケアのかた、みんなに読んで欲しい一冊です。
誰にとっても知識は力!
子どもたちを支援できるように、知識を入れてください。

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こちらは ↓ 「LGBTQ+の本棚から」でもご紹介しています。

LGBTQ+の本棚から 第339回  FtMトランスジェンダーのぼくのことを話そう