かん子の連載

ケータイ禁止!~

今年の小学校四年生から下は新しい文化の人たちだが、特に二年生から下は顕著だ。
そうしてそれは、ケータイが一気に普及したときに生まれた子どもたちと一致しているが、子どもたちがケータイを使ったからではない。
その子たちの親がケータイ世代で、その結果どうなったかというと、おっぱいのませているあいだもケータイ……、公園で遊んでるあいだも子どもは見ずにケータイ……、プールの付き添いでもケータイ……、になってしまったのだ。
子どもに意識がいかないのだ。
確かに肉体は子どものそばにあるが、子どもは意識せず、見ていない、ので子どもからすれば、ネグレクトと同じである。
話しかけてもくれないし、話してもきいてくれないのだ。
育児書に、ケータイ禁止!
という項目を入れなくてはいけない。ケータイを取り上げられなくてはいけないのは、子どもではなく、大人のほうである。