新学期ですが……。
新学期ですが……。
最近は学校が始まっても学校に来ない……という子がちらほらいて、そういうときはこっそり制服屋さんに聞くと、いや、その子はまだ受け取りに来てませんよ、という返事が返ってくることが珍しくなくなった、のだそうです。
つまり、注文はしたけど、取りに行くお金がない、ということね。
服にそんな高いお金がいるなんて……、というのもあるし、制服さえあれば学校に行ける、という面もあるし、制服がいいか悪いかは難しいところです。
私服のほうが安い、といってもそういう子たちの私服はやはりボロかったりするので……。
いつの話だ?
という感じですが、いまの話です。
日本は衣料大国で、服は他のものに比べれば全然高くない……というかものすごく安いジャンルのはずですが、リーマンショック以降、確実にそういう話が増えてきたように思います。
そういうときには場合によっては担任がいって受け取って渡しにいったりするのだとか……。
担任による三年間ローンだそうです。
確かに35000円する、ということは、三年間は36ヶ月なんだから、一月千円以上、制服にかかってることになりますね。
学校代はただになっても、制服や修学旅行にお金がかかる……。
クラブ活動にお金がかかる……。
通うのにバス代や電車賃がかかる……。
調べものは公共図書館にいけばいいよ、といってもその往復のバス代や電車賃が出せない子どもがいる……。
ことお金に関しては学校司書は手も足もでないだるまさんなのですが、ついうっかり何気なくそういうことをいってしまって、相手を傷つけたりしないようにご配慮、お願いします。
相手を見て……。
このかたには無理!
と思ったら自分がいって情報は取ってこなくてはならない……。
そこまでが司書の仕事です。