上野の、ラスコーの洞窟展は来年2月半ばまでです。
上野の、ラスコーの洞窟展は来年2月半ばまでです。
まだいってないひとはいってらっしゃい?
文字の前は絵ですからね、司書には興味あるでしょう。
あれを描いたのはクロマニヨン人です。
すでに毛皮をぬいあわせた服を着、高いところに絵を描けるようにはしごを作り、絵を描くための絵の具と筆も持ってた……。
真っ暗な洞窟に入るために砂岩をくりぬいて持ち手と皿を作り、ランプまでこしらえて。
真っ暗ななかを200メートルも行くのはかなり怖いことじゃなかったか、と思うのですが、そのうえそこで絵まで描いてる……。
それは私たちのついこの前までの普通の暮らしだと思います。
私たちはいま文明の利器をたくさん持っているけど、その大多数はブラックボックスで、材料のプラスチックや金属の取り出しかたや精製技術もほとんどのひとは持ってない。
いまはものすごく分業化されているから、みんな自分の分担の仕事はできるけど製品まではどうかな?
スマホ作れ、といわれたらできるかな?
しかもそれを通じさせるためにはもっといろんなものがいるわけで……。
いまなにか起きて、人類の数がかなり減ったとしたら……。
普通のひとがたどり着けるのは彼らの暮らしがせいぜいではないでしょうか。
まあ、今だったら、電気を使うとこまではいけるような気がしますがね。
でも、電球を作れるか?
と思うと心もとない気がする。
いまある在庫が終わったら終わりじゃない?
発電機も、壊れたら修理はできるかもしれないが、作り出せる?
となると……。
まあ、何人生き残れるかにもよりますが。
そう考えると、イマジネーションに富んだこの賢い人たちがなぜ絶滅し、私たちが生きのびたのだろう?
と思います。
彼らのDNAがなんパーセントかは、現生人類にも入ってるそうだから、ある程度混血していたのだろうけど。