【赤木かん子還暦おめでとう企画】 48 ピクルス
ピクルス by ロゼッド・ストーン
かん子さんの本の中で「かんばんぬいぐるみ」と紹介されていたピクルスをぜひ自分の図書館に連れていきたいと思い、自腹で購入しました。
ほかのぬいぐるみとどう違うのかわからなかったので、まず自宅で子どもにピクルスを体験してもらったところ
「肌ざわりと大きさ」
が大好評でした。
ですので、学校にそれまであったぬいぐるみを全部撤去して、ピクルスだけをおいてみました。
案の定大好評で、取り合いでケンカがおきるほどに……。それからずっと休み時間にピクルス目当てに誰かがきて、休み時間のお供に連れていきます。
時には今でも、だれがピクルスを連れていくかで争っています。
子どもたちは
「各教室に置いてほしい」「ひとりずつにほしい」
といってきますし、たまにピクルスを抱えて、教室に走っていく子もいます(もちろん「ピクルスは図書館にいるひとだから」とすぐに返してもらっていますが)。
それだけピクルスが子どもたちの心を受け止めて癒しているんだなぁと思います。
あるとき「(ピクルスが好きなのは)いつも笑ってくれているから。」といわれた時に、連れていってよかったと心の底から思いました(子どもたちは「ピクルスの値段」と「ピクルスは誰が買ったのか」を繰り返し聞いてきます。また卒業した中学生に「中学の図書館には、ピクルスがいないのが欠点」といわれたときにも、そこまで?!と大変驚きました)。
かん子さんに
「自分一人では子どもたち全員をカバーしきれないでしょう?きちんと棚を作っておけば、その棚が自分の代わりに子どもたちの相手をしてくれるんだよ。役に立つぬいぐるみは(役に立たないぬいぐるみもあるから)あなたの同僚、学校司書の一人なんだよ。」
といわれました。
確かに……。
いつも、ものすごく助けられてます。
ピクルス、ありがとう!