LGBTQの本棚から 第10回 ”もっと” セクマイを知りたい!
今回ご紹介するのは
「四巨頭会談」……。
ゲイ・レズビアン・FtM(女→男)・MtF(男→女)の4人の漫画家がそれぞれの視点でセクシュアルマイノリティのあれこれを語る本です。
対談だけでなく漫画も多いので、文章を読むのが苦手な人にもおすすめです。
さてこの「四巨頭会談」ですが、今までこのコラムで紹介してきたような「LGBTQは悩み苦しんで生きてきた…」といった感じは全く無く、始終明るい雰囲気です。
自分のセクシュアリティやあり方に悩んできた人も多いはずですが、それほど悩まず生きてきた……というひともいるんですよね~。
「自分もセクマイっぽいけど、全然悩んだことないなあ」
「自分の感性がおかしいのかな?」
と、逆に悩みそうになっている人はぜひ読んでください。
僕は悩みに悩んで生きてきたタイプなので、四巨頭会談を読んでいてなんだか勇気をもらいました。
なんとなく未来が明るくなった気がします(笑)。
いままで重く受け止めていたことも、そんなに重要じゃないのかもしれないと考えなおせました。
同じ事ばかり考えていると、どうしても凝り固まってきてしまうのでそんなときに読みたい1冊です。
内容は
「ゲイの世界・レズビアンの世界」
「ゲイからみたレズビアン、レズビアンからみたゲイ」
「FtM,MtFの治療や手術についてのレポ」
などなど…。
セクマイでもほかのタイプの人々のことって以外と知らないので驚きや発見があると思います。
Tの人の手術事情なんて、調べたことがないとわからないですしね!
比較的、当事者が気になることがたくさん載っているかなと思います。
当事者でない人が読んでも面白いとは思いますが!
ただ、学校に置くかどうかについては悩みどころですかね。
高校ならおいてもOKかと思います。
小・中学校は…うーん。
年齢指定のある本ではないので置くこと自体に問題はないですが、ちょっとディープな部分もあるので判断は司書さんにお任せします。
セクシュアルマイノリティを知る初めての本としてはちょっと難易度が高い気がするので
「もっと知る!」
の段階で読むのをオススメしたいです。