【赤木かん子還暦おめでとう企画】 104 「私がかん子さんの所で学びたい理由」
「私がかん子さんの所で学びたい理由」 by オムライス
学校司書を初めて8年目にかん子さんの所で司書講習を受けるようになり、それも2年目が終わる。
〈かん子さん語録〉
・小3までは言語習得期。口のなかで実際に音にして転がすのが好き。だから呪文や学術用語が大好物。小4からは、がらりと漢字好きになり、髑髏や薔薇みたいな漢字を教えると喜ぶ。
・人間の脳が完成するのには、だいたい25歳くらいまでかかるらしい。それまでは、自分のうちで起きていることのほうが特殊なのだ、ということに気づきにくい。特に男子は『こうしたらこうなる』って事が下手すると本気で高二くらいまでわからないことがある。例えば『ナイフで人を刺したら死ぬ』みたいな事が……。
・男の子の大多数は中2になるまでは小説が読めないと思ったほうがいいと思う。なぜかというと、小説は心理描写だから。まず、小説がどんなものなのか理解できていなかったりする。女の子は小さいころからできる人が多い。
だから逆にいえば、男子も、中二になったら小説が読めるようになる人が出る。
・女の子は2歳でも、もうある程度、周りが見えているし、小学生になったらもうオバサンですね~。
司書講習に行くと、分類やらアクティブラーニングの知識以外にも、子どもに対するこんな分析を沢山聞くことができる。
これは日常的に子どもに接している私からすると、子どもの様々な不思議行動の謎解きの助けになる。
子どもへの理解が深まればこちらの接し方も違ってくるし、接し方のバリエーションを持つ事もできるので本当にためになる。
それと、もう一つ私にとって大事な理由がある。
それは、かん子さんはどんな質問にも決して馬鹿にせず、真剣に答えてくれる事だ。
大人になると、質問するのが怖くない場所はとても少ない。
いつも、質問すると、ちょっとだまって
「ウーム、コイツにわからせるにはどこから話してやろうか。」
と超高速で話を組み立てて(いるのが分かる)から答えてくれる。
決してその質問を軽んじたりしないし、質問した相手に恥をかかせたりしない。
かん子さんにはどうしたら信頼される司書になれるか、こんな姿からも学ぶことが多いのである。