水曜日の歌 ♬~ 第二十八回
春日野の若紫の摺衣(すりごろも)
しのぶの乱れ限り知られず
伊勢物語、第一段
伊勢物語の主人公は、なりひら……。
古典世界を代表格する色男です。
で、これは彼がようやく大人になった頃、の初恋の歌(らしい)。
ここは春日野の野に狩りに行ったら綺麗な姉妹を見て恋に落ちたよ、というストーリーです。
この時少年は信夫摺り、という服を着ている……。
信夫摺り、というのは乱れた模様だそうですが、もちろん、これは心が乱れたと“しのぶ恋”にかけているわけで(お上手ね)……(笑)
春日野、は若い恋人たちがいる、または逃げるところ……の代名詞……。
若紫は、初々しい美しい少女
になるわけで
“源氏”の章の“若紫”もここからとっているのだと昔解説されたことがあります。
私はそこらへん、詳しくないので、もし間違ってたらごめんよ。
でも語句の意味は間違ってないと思う。
日本の古典はこうやって誰かが上手に詠むと、地名や人名に意味がついてしまうので厄介です。
教わらないと間に合わないよ
2017/12/20