_/_/_/・_・)o 図書館づくりのエトセトラ・002
<お知らせ(2023/07/30)>
「o(・_・= ・_・)o 本を探す o(・_・= ・_・)o 」から「_/_/_/・_・)o 図書館づくりのエトセトラ」に連載タイトル変更しました。
引き続きよろしくお願いします!
<お知らせ(2023/09/01)>
内容を加筆・修正しました。
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本を探す・その2
というわけで、通常、本を探す手順に必要な基本は
題名
著者名
出版社
の三種の神器です。
この3つが同じなら、普通は同じ本だからです。
(かつては、他社でも同じタイトルの本があればそのタイトルは避けました。最近はわざと使ったりもしますが)
正確にはこれに発行年月日、がつきます。
たとえばハードカバーでだしたあとミスがみつかれば、文庫本にした時直しますよね?
ですから、発行年月日が違えば中身が完全に同じものとは言えないかもしれないからです。
昔々は豪傑の先生がいらして、初版から二刷りにするときにごっそり一章抜いたり、書き換えたりするかたもいらっしゃいました。
大学生の時に一度こういう本に当たって、同じ本なのに読んだ覚えのあるところがない……!
絶対読んだ!?
え〜、なんでなんで?!
とさんざん探したら、同じ本なのに二刷りが一章丸ごと抜かれていて呆然、としたことがありました。
ですから参考文献リスト、に書く出典は
著者名『題名』出版社,発行年月日,ページ数
なのです。
この四つが同じで違う本はありえないからです。
何かを調べたときには必ずその情報のわきに、この出典を書いておくものですが、それはなんのためかというと
1)
自分がもう一度その情報を確認したいとき
2)
論文審査してくれる人が原典にあたりたいとき
に探し出せるように、です。
ですから、探し出せるように、書きます。
もし、審査してくださるかたが探し出せないときは、その人は論文を捏造したことになってしまいます。
そうして論文にもそれを載せるのは
3)
お礼を言うため
私はあなたの情報を使ってこれを書きました、ありがとうございます
ですね
と
4)
もし情報が間違っていたら、責任をとってもらうため
なのです。
著者名、というのは自慢してつけるわけではなく、もし書いたことが間違っていたら、私が責任をとりますよ、の意思表示なのです。
ですから、もし裁判になったりしたら、著者が、被告席に座ることになるのです。
だから間違ったことは書かないでね!
なんですよ。
というわけでこれがわかっているものは探し出すのが比較的簡単だ、ということになりますが、コンピューター社会が始まって、これがわかっていれば、いまは素人さんでも探し出せるようになりましたから、こういうのは減りました。
つまり、難しいのが増えたのです!
2023/07/26初出 (2023/09/01更新)