かん子の連載

☆楽しい学校図書館のすぐに役立つ小話☆彡【司書は椅子に座ってピッとやるだけの人じゃありません。学校司書は忙しいんです。・2-3 】

学校司書の桜李桃梨(おうりとうり)さんからの寄稿をご紹介していきます。
小話とは言えない😅、学校司書さんの忙しい日々をぜひご覧くださいませ~

☆ ☆ ☆ ☆ ☆  

2-3 みなさま、はじめまして!
 
さあ、今日からいよいよ授業です。
図書委員や常連さん以外のみなさんには、今日がお初です。
 
1時間目の「図書の時間」にきた子どもたちが
「あれ!」
「うわ!変わってる!」
と言いながら入ってきました。
開館してから1週間……。
休み時間に来ていた子どもたち以外は変わった図書館を見るのは今日が初めて。キョロキョロしてるひとも沢山います。
一方、常連さんは
「ここには、この本が置いてあるんだよ!」
と得意げに説明していました。
中には口を開けて目をみはっている子すらいます。
担任の先生は、子どもたちの様子をニコニコしながらご覧になっていらっしゃいました。
みなさんが席に座ってから、私の自己紹介をし、図書の時間の過ごし方を確認しました。
転入生がいるクラスもあるし、今年から読み聞かせもするので、貸出手続きの仕方から始まり諸処全般……。
その後、整備した図書館の棚の説明をしました。みなさん手元に配った「図書館マップ」を見ながら聞いています。
指でおさえながら聞いているひともいました。
さて、それでは1回目のオリエンテーションは、紙芝居『図書館ってなあに?』(赤木かん子/著・埼玉福祉会)です。
私にとって、4月の読み聞かせではこの紙芝居、定番なのですが、みなさんは、初めてでしょう。
「ほー」
「へー博物館の仲間なんだ……」
と先生も一緒に感心しきり、熱心にきいてくれました。
1回目の「図書の時間」なのでオリエンテーションを終えたら、貸出です。図書館マップ片手に借りたい本を子どもたちはサクサク選んでいきます。
借りたい本を決めたら、カウンターで名前を教えてもらいながら、ノート式の名簿で
「よろしくね!」
と1人ずつ声をかけながら貸出をしました。
先生方同様、みなさん動きが早い!
そしてみんな、思い思いの席で静かに本を読み出しました。
この学校の生徒さんは、ホントに早い。
あっというまに本の中に没頭し、音も立てずに読み続けます。
というわけで、図書の時間はあっというまに終わり。
これがほとんど毎時間、毎日続き、2年~6年の全クラスの図書の授業が無事終わりました!
ふう……。
今週もよく働きました~。
 
2023/08/08 更新