☆楽しい学校図書館のすぐに役立つ小話☆彡【司書は椅子に座ってピッとやるだけの人じゃありません。学校司書は忙しいんです。・3-8】
学校司書の桜李桃梨(おうりとうり)さんからの寄稿をご紹介していきます。
小話とは言えない😅、学校司書さんの忙しい日々をぜひご覧くださいませ~
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3-8 図書委員その後
図書館が始まって、日々のルーティンも安定し、どのくらいの仕事量があるのかが見えてきましたので、ここでもう一度図書委員会の立て直しをしたい、と司書教諭の先生に相談してみました。
いまの人数では仕事が回らないのです。
図書委員はもちろん、全員この一ヶ月、頑張ってくれたのですが、正直もう限界……。
いつまでも100メートルダッシュなんて、続かないに決まっています。
でも高学年は一人 残らずなにかの委員会に所属 していて、誰も空いていません。さて、どうやって図書委員さんを確保したらいいのか……。
すると司書教諭の先生は、しばらく考えて
「4年生は学級代表の子しか委員会に所属していないから、4年生のクラスから2人ずつ出してもらえないか会議にかけてみるわね。」
とおっしゃってくださいました。
私は図書ボランティアを募集したらどうか、というようなことを考えていたのですが、そうですか、そういうことができるんですか!
司書教諭の先生は動きの早いかたなので、すぐに次の会議にかけてくださり、日頃の図書館の盛況ぶりと図書委員会の奮闘が校内に知られていたらしく、あっさりと許可がでました。
そして4年生の担任にも
「よろしくね」
と声をかけて下さったそうですが、そうしたら、さっそく、担任の先生の一人から
「来年、図書委員をやりたいという子がいるんです。」
という返事が帰ってきたそうで、次の週の月曜日の放課後、各クラス3人ずつ計9人来てくれ、顔合わせをしました。
やった!
3人増えてる!
来てくれた子は、ほとんどが図書館の常連さんで、名前と顔のわかる、なるほど~、と思える人選でした。
これで毎日の担当が2人ずつ増え、それまでの高学年の委員会の子どもたちには、やった~、ラクになった~!
と大絶賛され、4年生はてきぱきと仕事をこなしてくれる仕事人になりました。
4年生、グッジョブ!
そうしてこれまではその場しのぎで仕事を教えてきたのですが、これからは一ヶ月に一度、きちんと図書委員会を開いて仕事を説明し、問題があれば話し合う体制を作りたい、といったところ、一学期に一度だった委員会を図書だけ毎月開いてもいいことにもなりました。
本当にこの学校は本質的なこと……学校は子どものためにある……で動くのだ、ということを実感した一日でした。
2025/03/06 更新