☆楽しい学校図書館のすぐに役立つ小話☆彡【司書は椅子に座ってピッとやるだけの人じゃありません。学校司書は忙しいんです。・3-10】
学校司書の桜李桃梨(おうりとうり)さんからの寄稿をご紹介していきます。
小話とは言えない😅、学校司書さんの忙しい日々をぜひご覧くださいませ~
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3-10 図書委員会
今日、今年度初めての図書委員会が開かれました。
図書委員は、各クラス2名ずつなので、5、6年のベテランさんが12名、委員会活動自体初めての4年生が6名の、計18名です。
5、6年生は、去年もやった人が半分くらい、図書委員は初めて、という人が半分でしたが、ほぼ全員、この二週間図書館に出入りしていて顔は見たことのある人たちでした。
(司書教諭の先生によると、図書委員になりたい人は多いので、みんな、かなり頑張った人たちなのだそうです。)
まず、司書教諭の先生が挨拶し、次に私が赴任の挨拶をしました。
といっても一言ですが。
今日はやることがたくさんありますので。
次に全員簡単な自己紹介をして、委員長と副委員長を決めました。
次に私が、これからやる仕事の説明をしました。
朝の仕事は
⚪新聞のセット
(今日の新聞を職員室から取ってきて新聞架にいれ、昨日の新聞をたたんでしまう……ですが、週に一回とかしか来ない新聞もあるので、きちんとやるのはなかなか大変です)
⚪返却用ブックトラックに本が残っていたら(私に返す時間がないとそうなります)きのう返ってきた本を棚に戻す
⚪リクエストの返事を各クラスに配って歩く
⚪できたら棚磨き
中休みの仕事は
⚪貸し出し
⚪返却
昼休みの仕事は
⚪貸し出し
⚪返却
返ってきた本を棚に戻すのは一日の終わりにまとめてやることにしました。
そうでないと、一度に3人来なくてはならず、人数が足りなくなるからです。
これは毎日のルーティンで、このほかに
⚪必要な記事の切り抜き
(テーマがいくつか決まっていて、それに関するものがあれば切り抜いてスクラップします)
⚪新刊のブックカバーフィルムをかける
⚪壊れた本の修理
などもあります。
それをどう分担したらいいか、をミーティングしました。
最初に朝と中休みと昼休みの担当者を変えるか、一日同じにするか、を討議しました。
一日やるとひどく疲れますが、自分の担当日を覚えやすいのと、朝リクエストを配った相手を覚えているのでその相手が借りに来たときに応対がしやすい、というメリットがある……。
朝、中、昼、で分けると疲れなくてすむが、自分の担当を覚えているのが大変、という説明のあと、みんなで話し合い、各学年の1組、2組、3組で、6人のチームを作り、そのチームがその日の仕事は全部請け負う……。そうして6人のなかからチームリーダーを決め、そのチームリーダーがみんなの都合を聞いてその日の仕事の分担を考える、ということになりました。
「前の時間が体育だと休み時間の貸し出しに間に合わないこともあるからさ」
と6年生が4年生に説明していました。
なんて賢い子たちなの!?
そうしてそれぞれ、ブルー、レッド、イエロー、のチームカラーを決め、カレンダーをその色で私が塗っておく、ということになりました。
週5日なので、一日ずつずれていくのです。
そうして、何もなければいいけど、なにか問題が起きたときのために金曜日の放課後15分、リーダー会議をする時間が欲しい、という提案がされ、司書教諭の先生がそれを了承されたので、リーダー会議決定!
ホントにもう、なんて、なんて賢い人たちなの!!
です。
新聞の切り抜きその他も月に一度、一時間の委員会活動のときにやることに決まりました。
「もしそれじゃ時間が足りなかったらまたそのときに考えればいいよ」
という意見にみな頷き、その後はリクエストの手紙の渡しかた、棚のセットのやりかたを説明し、新聞のセッティングの方法を見せ、全員、パソコンの立ち上げ、貸し出し、返却の練習をしました。
みなさん、どれもわかった~、といいながら楽々とこなし、なんの問題もなく終了……。
とりあえずもうしばらくは貸し出しがないので、担当の日は来て、その日の仕事をやって欲しい、と頼みました。
貸し出しはなくても、新聞は来ますし。
あと、他の人たちに今日の図書委員だということがわかるような目印を作りたいのだけど、簡単につけたり外したりできるものをなにか考えて欲しい、ということも頼みました。
バッジはカッコいいけど、つけはずしが面倒……タスキは簡単だけどあまりカッコよくない……。
みんな口々にわかった~、といって、その日は楽しく解散しました。
みんなが帰ったあと、私はカレンダーに蛍光ペンで靑、赤、黄、を塗りました。
あしたはチームブルーの担当です。
楽しみだ!
2025/04/10 更新