■□ 今日の1冊 □■
はじめての魚類学
著:宮崎 佑介
写真:福井 歩
山口さん情報
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オーム社
『はじめての魚類学』
2800円税別
子どもの本に関わっていると、特に生き物系では、美しさや可愛らしさ、特異さなどが強調されて、肝心のその生き物はそもそも何目で何科なのか、というとこがすっ飛ばされていたりして、ギリギリ歯を鳴らすことも多い。
このオーム社の新刊は、そもそも魚類とは生物の中でどこに位置するのか、や、棲みかとなる水辺にはどんな種類があるのか、など、基本的に知っておくべきことが丁寧に書いてある。
観察するための装備や、飼育の方法、詳しく知るためにはどう調べるかなど、『魚類沼』に誘うための情報がしっかり載っている。
子どもたちからの質問で、どの本にも載っていなくて困った経験のある学校司書も多いはずだ。
この本なら、魚関係はだいぶカバーしてくれるはず。
ぜひ、全国の学校図書館においてほしいと思った。
2018/10/25 更新