面白い本を松山空港で見つけた。
面白い本を松山空港で見つけた。
空港の本屋は、郷土資料の宝庫なので、必ず見る必要がある。
これは今治出身で、平民のために自費で(というか、船の雑用をして稼ぎながら)イェール大学に留学し、医学を修めた重見周吉なる人物像がアメリカで書いた「日本少年」という本の翻訳でございます。
アメリカの人間はまだ日本の風俗のことを知らないから、日本の話を書いて学費をかせげ、と恩師にいわれ、書いたところがベストセラーになった、という本である(周吉はそのお金で無事に大学にいけたそうです)。
新渡戸稲垣が「武士道」を書く10年も前のことだ。
その文章がつたないせいなのか、翻訳がわざとそうしているのかわからないが、あちこちに?と思う訳があるし、肝心のその当時の子どもたちの暮らしそのものが、いまの子どもたちには?だろうから、子どもには勧めないが、大人には結構おもしろい読み物だろうと思う。
当時は豪傑がいたのだなぁ、とつくづく思う。