「大きく振りかぶって」の23巻をきのう読んで、今日、久しぶりに「プレイボール」を読んだら、なんか、クラクラした。
「大きく振りかぶって」の23巻をきのう読んで、今日、久しぶりに「プレイボール」を読んだら、なんか、クラクラした。
知らないかたもいらっしゃるかもしれないのでご説明させていただきますと、これはちばてつやの弟、ちばあきおが描いた、往年の名作野球マンガでございます。
ひまつぶしにやってたいい加減な野球部を努力家で気だてのいい谷口が、強豪校に変えていく話の高校編です。
(「キャプテン」というのが、中学編)
アメリカのCSIという科学捜査班が主役のテレビドラマがあるが、それの、一期目と、今年のを見たような感じのクラクラ感。
この10年の機械の変化はすさまじく、初期のCSIは指紋を目でチェックしていたのに、いまや、スマホで写メして送ったら五分後にわかり、それをスカイプで送ってくる時代。
いつのまにかテレビ電話は当たり前、遺体の全身を3D撮影して、解剖しなくても、弾を見つけられちゃったり、パソコンの画面はテーブルサイズ、顔の識別ソフトであっというまに、犯人がわかったり。
まあ、所詮お話なんで、どこまでホントにそのマシンが存在してるかどうかはわからないが、人間、思いついたものは作る、ものだから、今はなくても近い将来できるだろう、と思うものばかりだ。
まあ「大きく振りかぶって」が、現在でも珍しいほど、もんのすごく理論的に野球やる話なせいもあるけど、谷口くんは東京の下町の庶民の子どもだ。家族でちゃぶ台でご飯を食べている。夕飯はカレーライスのみ(サラダなんてこじゃれたもんはついてない)、指を怪我した谷口くんは指が曲がっちゃってるが、この巻で肩を壊して医者に行き、ついでに見てもらい、簡単な手術でなおしてもらってる。
それまで医者にも行かないのだ。
まだ理論もほとんどなく(ウサギ跳びしてるし!)図書館も、本も、出てこない。
そうして今読んだって確実に「キャプテン」は面白い。
でも、あぁ、本当に世界は変わったんだな、と思ったよ。
ちばあきおにも、谷口くんにも、いまの世界を見せてやりたかったなぁ。
MRIでからだのなかが見える世界に。そうしたら、谷口くんだって、もっと高いレベルまで到達できただろうに。そうしてそれを楽しんだだろうと思うのに。