みんなの告知板

しょうちゃんの科学の小ネタ 宇宙が生まれたときの急膨張についてのニュース

しょうちゃんの科学の小ネタ

宇宙が生まれたときの急膨張についてのニュース

昨年の9月のポプラ社で、そして今年1月の高知で「人類は宇宙をどのようにみてきたか?」というお話会をさせていただきました。
その中で、宇宙がどうやって生まれたのか、ビッグバンがなぜ起きたのか、など多くの謎に答えようとする佐藤勝彦さんのインフレー ション(急膨張)理論を紹介しましたね。
その証拠になるかもしれない、として2014年の南極で原始重力波とみられるデータを、アメリカの大学チームが観測したよ、という 話題を、会の最後にちょろっとお話しました。

その証拠が本物かどうか、ヨーロッパ宇宙機関などが、観測衛星「プランク」による調査を行っていて、その結果が発表されたようです (科学では、他の人が本当かどうか確かめて、同じ結果が得られれば、より本当らしい、といって信じられていきますから、実験者ではない人 が本当かどうか確かめる作業はとても大事です)。

今朝の読売新聞に、確定的な証拠は見つからなかった、と出ていました(もともとは2014年の10月に発表される予定だったのです が、発表が3ヶ月遅れましたね)。
今回は残念でしたが、それでも、他の方法で重力波の痕跡を見つけられる可能性はあるので、まだまだ注目の研究テーマです。

・読売新聞「原始重力波」実はノイズ…欧米チーム(ESA)が解析
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150131-00050053-yom-sci