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読書感想文で、一番困惑したのは

読書感想文で、一番困惑したのは「アレクセイと泉」である。これは写真絵本だし、一番短いし、わかりやすい、読むのも楽な話だと思って課題図書にしたのだが 、これがみごとに、意味を正確に理解した感想はたった一つ、という結果になってしまった。
チェルノブイリのあと、ある村に、汚染されてない水がわきでる泉を頼りに、老人たちが残る、といい、ただひとりの若者、アレクセイも残った、という話なのだが
なぜ、アレクセイが残ったのか?
という疑問はみな持つのだが、答えが……。
もちろんどう考えるのも自由だが、明らかに間違っている、ものは、間違っている、といわざるをえない。
文字通り、ホントに文字通りに受け取って、皮肉も嫌みも諦めも通じていなさそうなのだ。
この泉があるから、この人たちは大丈夫なのだ、とか(放射線降ってるのに大丈夫なわけがないと思うが)、幸福な暮らしだ、とか、アレクセイは勇敢だから、いつかはみんなが亡くなってたった一人になっても暮らしていける、とか、思わず(@_@)目が点になるような文章が目白押しで、類推、とか、人の気持ちを推し量る、とか、二重三重構造はもう不可能なんだな、と思い知った次第でございます。
さあ、どうすればよいか……。
花咲山の読解でもしますか……。

人工的なものはいらない、とか、牧歌的でよい、とか、アレクセイは強くて素晴らしい青年だ、とか、だからひとりになっても生き抜けるだろう、とか