ある学校司書からのお便りです。
ある学校司書からのお便りです。
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LGBTの研修を受けたことがあります
校内研修で、当事者である現役の教諭が講師に来てくださいました。
研修は、最初から最後まで聞いたことがないことばかりでした。
「LGBTの方の数は、13人に1人の確率で、鈴木さん佐藤さん高橋さん田中さんの人口よりも多いです。」
え~そんなに!!
「自殺を考えたという子ども達も7割近くいて、その時期が中学生と大学生・社会人で第二次性徴期と就職の時」
というグラフに絶句しました……。
「性に違和感を感じ始めた時期は就学前が半数で小学高学年までに80%になる」とのこと。
まさに小学校での対応が大切だと心底実感しました。また当事者の教諭でも子どものLGBTを見抜くことは難しいそうです。
そして明日から実践できることに
『①男女わけを見直そう
②「さん」に統一
③図書館や保健室に本を置く
④とっさの一言を考える
⑤安心できる先生を目指す』
といわれていました。
そのときにおすすめされていた『王さまと王さま』はすぐに購入しました。
いまも子ども達に借りられています。
私が学校で勤めるようになった約10年前に、ベテランの先生に『「さん」で子ども達を呼ぶほうがいいよ』といわれました(そのころ、先生たちの間で、男女の差をなくす方向の話があったためでしょうか)。
ですので、私は今までずっと子どもたちを「○○さん」と呼んでいるのですが、LGBTQの子ども達のためにも「○○さん」という呼びかけをこれからも続けようと思っています。
私自身
「あれ?この子は……」と思う瞬間に出会うことがあります。
でもかん子さんも言われていたように「ありのまま」のその子を受けとめればいいんだと思います。
サイトの“LGBTQの本棚から”でおすすめの本で小学校で使えそうな本も購入し、これからLGBTQの棚を作ろうと思っています。
その棚がその子の助けになるように、その子が幸せに学校でくらせるように……。学校図書館は、どの子にも味方である空間であり続けたいと思っています。