学校司書さんからの報告です
DK社編集長 ジョナサン・メカトルフ氏の講演に出席した学校司書Mさまから感想を頂きました。
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DK社の敏腕編集長 ジョナサン・メカトルフ氏のお話しを聞いて
「DK社の各ページが面白くてかっこいいワケ」
2017年6月12日
学校司書 M
お話しを伺って
「だからか!」
と腑に落ちたのは、本づくりの最初から「編集者」と「デザイナー」がペアで仕事をするという事だ。
DK社の本はいつもデザインがかっこいいのに内容も充実している。
それはその2人が内容と画像のどちらにどれくらいその紙面を使うか、つねにせめぎ合っているからこそ出来上がるものなのだそうだ。
私はいつもどうしてDK社の本には1ページ1ページに必ず緊張感があるのだろうと不思議に思っていたのだが、この2人のせめぎ合いこそがその緊張感を作っていたのだという事が分かった。その緊張感こそがDK社の本の美しさなのではないだろうか。
もう一つ驚いたのはDK社がデザイナーに求めるものの内容だ。
メカトルフ氏のおっしゃっていたのはこうだ。
「編集者の目線で見る事ができる。」
「プロジェクトを見通すことができる。」
「コミュニケーション力が高い。」
一方、編集者に求められるのは
「多くのジャンルに対する知識。」
「これから作る本の分野の予備知識はいらない。むしろ初心者の方がよい。」
「ビジュアルに考えられることが出来る。」
「簡易に伝える事に情熱を持てる人。」
だそうである。
ということは、デザイナーの方にプロジェクト自体の道筋をつける力を要求しているということではないか。
もちろん、デザイナーになる人だからビジュアルのセンスはあって当たり前。その上での要求であろう。
あの紙面を作るのはこの求人のセンスなんだなぁ。と、感心することしきりであった。
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