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九州の司書の山口さんからです。(虫の本の宣伝 その1)

九州の司書の山口さんからです。

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虫の本の宣伝 その1

『こん虫をそだてよう・しらべよう』全4巻 金の星社 2018年3月刊

昆虫の本は、小学校低学年の授業関連でも需要が高いです。
しかし、なかなかどれが専門的に良い本で、どれが子どもウケし、どれが授業に使いやすいのか、わからないことが多いですよね。

写真がボケボケだったりすると、これは今どき、だめよね、と気づく場合もありますが……。
また、読み聞かせには向くかもしれないが、調べようとすると、使えない、おはなし系の本も多くあります。

先日、出入りの業者さんの新刊展示会でこの本を見つけました。
なんとも昭和チックな表紙でしたが、中を開いて驚きました(少し大げさ)。

司書としてよく探すものに
「昆虫を腹側から見た図」
というのがありますが『体のつくり』の中にそれがたくさん載っていたのです。

『すみか』の最後には、たまご、幼虫、成虫、死のグラフがあり、どの虫が、成虫で長くいるのかがわかるページがありました。
これは、これまであまり見なかった比較です。
全4冊で、体のつくり、かい方、そだて方、すみかとなっており、すべてに多少の内容のダブりがあり、欲を言えば、写真を変えるなどしてもらったら、もっと一冊一冊が新鮮だったのに、と思わなくもありませんが、写真の大きさと、イラストの大きさ、説明の量と配置がとても心地よいシリーズです。

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